本日の献立 令和4年10月20日(木)
ごはん ぎゅうにゅう ぐんまのなっとう じょうしゅうきんぴら てづくりすいとん
今日は、「すいとん」についてお話します。
すいとんは、小麦粉の生地を手でちぎる、手で丸める、スプーンですくうなどの方法で小さいかたまりに
加工し、汁で煮た料理のことです。
すいとんの歴史は長く、室町時代の書物に「水団(すいとん)」の字が見られます。また、資料上のすいとんの
調理法は移り変わりが激しく、今のような形のすいとんが出現したのは江戸時代後期のことです。
すいとんは一般的には小麦粉で作られますが、本来は粉物を水で練り、団子にして汁に入れたものという
意味のため、小麦粉だけでなく雑穀の粉で作られる場合もあります。
すいとんという呼び名は全国的なものですが、料理としては中に入れる具材、出汁が地域ごとに特色があり、
料理法も地域ごとに異なるため、厳密には地域によってそれぞれ異なる郷土料理であり、「ひっつみ」、
「みみ」、「ちぎり」、「はっと」、「つめり」、「とってなげ」、「おだんす」など様々な名で
呼ばれています。これまでは戦中・戦後の苦難の時代で食され、おいしくないものというイメージが
ありますが、最近では各地の郷土料理として多くの人に親しまれています。今日は、給食室で一つずつ
団子を汁の中にスプーンで落としてつくりました。たくさん食べてください。